SCD-1002
天然由来
個体名:ネイジュレンジ・ルーマッシュ
案内クラス:Xeno
対応:SCD-1002の体液を採取する場合、毒耐性の防護装備の使用といった防護を行ったうえで臨んでください。
耐性を得ていない状態でSCD-1002の体液に触れた場合は、迅速に流水で洗い流した上で毒に対する治療魔法を使用してください。
治癒魔法が使用できない場合は自然治癒を待つことも可能ですが、毒の症状の自然治癒時には強い発情状態が発生するため、推奨されません。

説明:SCD-1002は、茸の性質を持ったサキュバスです。サキュバスの特徴である角や羽は茸状になっています。この羽は飛行能力を有しません。SCD-1002は知能が低く楽観的ですが、同時にめったなことでは他者に対して憎悪的な感情を抱きません。SCD-1002は話を聞くことを好み、他のサキュバスや同じ茸の夢魔であるマタンゴといった友人的関係の夢世界人物との談話を楽しみます。
SCD-1002の体液には毒性があり、体液に接触することで体液に含まれる毒が体内に侵食します。この毒は「淫毒」と呼称されています。淫毒の症状は第1期と第2期の2段階が存在します。
第1期では、淫毒が体を侵している状態を指し、全身の痺れ、注意力の散漫、感度の上昇といった症状が連続的に発生させます。淫毒は数分程度で自然治癒されますが、この際に第2期の症状を発生させます。
第2期では、強い発情状態を発生させます。この発情状態が発散されない場合、SCD-1002の想起が起き、SCD-1002を求めようとします。
また、第2期の状態で再度SCD-1002の体液に触れた場合は新しく淫毒を受ける可能性があり、その際は新たに第1期の症状を発生させ、第1期と第2期が同時にある状態となります。
このため、淫毒を受けた者は性行為中のほとんどの時間が第1期と第2期が同時にある状態となり、非常に危険です。
第2期は第1期時の自然治癒前に治療を行うことで回避ができるため、早期の治療が求められます。
SCD-1002はこの毒を有していることを自覚しており、これらの効果を利用して性行為を優位に進め、相手を淫毒で中毒にさせることを好みます。また、この毒はSCD-1002自身に対しては効果はありません。
SCD-1002に体液に触れることはSCD-1002との性行為において不可避なため、SCD-1002と性行為を行う際は毒耐性の防護を行うことで、淫毒を回避することができます。
SCD-1002は樹海の特定地点の周辺のみを活動範囲としているため、自主的に会いに行くようなことがなければ遭遇自体は稀です。
SCD-1002の体液は、精製することによって鎮静剤の素材となります。これによって製造される鎮静剤はSCD-1002-1と呼称されます。
SCD-1002-1には即効性があるものの、一度に多量が服用された際には強い発情といった副作用が発生します。必ず薬師に調剤及び処方によって入手をし、正規の用法に則って使用してください。
以下の情報の閲覧には、セキュリティクリアランス3以上が必要です。 SCD-1002の個体名と同一の個体名を持つ個体の存在が報告.されています。この存在はSCD-1002-Aと呼称されます。SCD-1002-AはSCD-1002と同様の茸の性質を持ったサキュバスですが、外見や声色、性格などはSCD-1002とは違っています。SCD-1002-Aについては確認されている事例が1例のみと少なく、現在は調査が行われております。