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夢世界人物には、案内クラスが割り当てられます。案内クラスは夢世界人物の制御難易度と危険性を集約した目安としての役割を果たしており、監視の必要性の識別、理解の優先順位付け、予算編成、その他の考慮事項のために存在します。

主要な案内クラス

V-X-Zクラス

SDCデータベースにおいてV-X-Zクラスは最も標準的に使用されており、それぞれV・W・X・Y・Zの頭文字から始まる5段階で評価された案内クラス郡です。未割り当ての夢世界人物には通常、暫定的にXクラスが割り当てられます。その後、接触回数を増やし理解を経ていくことで、危険性や制御難易度が低ければVへ近づけ、高ければZへと近づけるように設定されます。

V(Vestige)

Vクラスの夢世界人物は、案内が容易な存在です。夢世界基準において他者に危害を加えるための積極的な行動を行わず、特別な事項が無い限りは放任状態でも問題ないとされている夢世界人物です。

Vクラスの夢世界人物に危険がないということを意味するわけではありません。Vクラスに割り当てられた夢世界人物でも危険な能力を持つことは珍しくなく、その能力の使用頻度が低いことや、既知であれば容易な能力の対策が可能なことでVクラスが設定されていることがあります。また、夢世界人物は思考し活動する、知性を持つ存在です。不機嫌や気まぐれによって危険な状況に陥ることも考えられます。そのため、Vクラスの夢世界人物であろうとも完全な安全性は保証いたしかねます。

W(Wonder)

Vクラスの夢世界人物は、案内が比較的容易な存在です。夢世界人物の中では不安定な要素を持ち合わせるものの、相対しても危険は少ないとされています。夢世界人物のうちXクラス以上に設定されることが多い夢魔の中でも、危険度の低い者はWクラスに設定されることが多いです。逆に、Wクラスが設定されている夢魔でない夢世界人物は、相対的に危険度をはらんでいる者であるということには注意してください。

X(Xeno)

Xクラスの夢世界人物は、案内にリスクがはらんでいることを意識しなければならない存在です。夢魔のほとんどはXクラス以上として設定されていることを留意してください。

案内クラスが未割り当ての夢世界人物には、暫定的には多くの場合最初にXクラスが設定されます。しかし、案内クラスが割り当てられたばかりの夢世界人物は、頻繁に案内クラスが変更される可能性があります。夢世界人物の危険度をデータベースから確認する際は、案内クラスだけではなく必ず該当夢世界人物との接触回数も参考にしてください。接触回数が少なすぎる場合は、未知数の部分があることも危惧されます。

Y(Yonder)

Yクラスの夢世界人物は、案内に危険が伴う存在です。Yクラス以上の夢世界人物は中央値であるXクラスより危険度が高く設定されていることから、案内の際には事前の準備が推奨されます。

Yクラスの夢世界人物は現段階で発生した実害などを考慮してYクラスとして収まっているものの、今後の動向次第ではZクラスに格上げされる可能性を秘めています。Zクラスに格上げされることが無いよう、動向や交友関係などの確認を怠らないでください。

Z(Zenith)

Zクラスの夢世界人物は、案内は推奨されていない、制御不能かつ危険度が高い存在です。現実世界も含めて甚大な被害を及ぼす可能性が極めて高く、このクラスが割り当てれた夢世界人物の動向には常に注視が必要であり、安定した制御方法が模索されています。場合によっては案内が諦められ封印対応も視野に入れられます。幸い、Zクラスに該当する夢世界人物は全体から見ても極小です。

©2023 SCD協会

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